ウォールプリント技術と機能 — Kabeprint シリーズで共通する内容
Kabeprint の各機種は、一つのプラットフォームファミリー、一つのギアシステムで構成されています。全機種で同一のレールガイド式プラットフォーム、同一の UV LED 硬化、同一の Tier-1 プリントヘッド、同一のソフトウェアワークフロー、そして同一の工場品質を採用しています。本ページでは、シリーズ全体で共通する技術と機能を整理し、さらに各機種の対応状況が一目でわかる機能別マトリクスをご紹介します。数値仕様がお知りになりたい場合は、各製品ページに詳細をご用意しています。
まずは数値仕様を確認されたい方は、仕様書をダウンロードいただけます。フォーム登録不要でご覧いただけます。
シリーズ全体を貫くプラットフォームファミリー
Kabeprint の各機種は、それぞれ独立した4つの製品ではありません。同一のコア技術 — 同種のレールガイド式キャリッジ、同一の UV LED 硬化、同一の Tier-1 プリントヘッド、同一のソフトウェアワークフロー — の上に、用途に合わせて構成された一つのプラットフォームファミリーです。垂直機は立ち壁に対応し、フロア機は床面に対して水平に稼働し、フラッグシップは一つのプラットフォームを複数の構成で運用します。変わるのはフォーマットとリーチであり、変わらないのはその根底にあるギアシステムです。
本ページの目的はそこにあります。シリーズ全体で共通する機能を4つのグループに分けてご紹介し、その後、各機種の対応状況を示すマトリクスをご覧いただきます。解像度、印刷面積、速度、重量といった具体的な数値は機種ごとに異なり、詳細な仕様表は各製品ページに掲載されています。本ページは全体像を示す地図であり、製品ページはその詳細をご確認いただく場所です。
シリーズ全体で共通する技術と機能
シリーズ全体で共通する技術は、4つのグループに整理されます。プラットフォーム、硬化とインク、ソフトウェアとワークフロー、そして全機種を支えるサポートと品質。各要素の内容と、どの機種に採用されているかをご紹介します。数値仕様が必要な場合は、各項目から製品ページへのリンクをご用意しています。
プラットフォーム — レールガイド式、用途別構成
- 共通する要素すべての機種は、レールガイド式キャリッジに沿ってプリントヘッドを駆動し、対象面を正確なパスで走行させます。このレール&キャリッジ・プラットフォームが、シリーズ全体を貫く共通のバックボーンです。
- 機種による違いエントリー垂直機は屋内壁面向けの自立式レールを採用しています(垂直ウォールプリンター)。フラッグシップは、3軸垂直リグを一つのプラットフォームとして複数構成で運用します(ウォールプリンター マシン)。フロア機は同じ考え方を水平方向に応用し、床面に下向きで印刷します(フロアプリンター)。
- 共通ではない機能ダブルレイヤー 3D レリーフ — フラットな画像ではなく、印刷質感を積層で立体化する機能 — は、フラッグシップの3D 構成専用であり、シリーズ内の他機種には搭載されていません。レリーフ加工をご検討の場合はフラッグシップ・プラットフォームの領域となります。詳細な構成についてはフラッグシップページをご参照ください。
レールガイド式キャリッジ
UV LED・Tier-1 プリントヘッド
硬化とインク — 全機種で UV LED および UV 硬化型インクを採用
- 共通する要素全機種でUV 硬化型インクシステムを採用し、UV LED によって接触と同時に硬化させます。インクは着弾した瞬間に乾き、流れやにじみを起こしません。この硬化原理は、垂直壁面への印刷でも水平床面への印刷でも同じであり、直接面印刷を成立させる根幹となる仕組みです(詳細は仕組みのページをご参照ください)。
- プリントヘッド全機種でTier-1 ピエゾ式プリントヘッドを採用しています。これは、シリーズ全体の設計基盤となる産業グレードのヘッドクラスです。(ヘッド型番は NDA 管理としておりますが、クラスはシリーズ全体で統一しています。)
- 数値仕様の掲載場所解像度の細かさ、インクの吐出速度、ヘッド構成 — これらは機種ごとの仕様として各製品ページに掲載されており、機能の種類が異なるわけではありません。屋外印刷をご検討の場合は、UV 硬化型インクの耐候性の詳細をインクラインナップとともにインク・液体のページに掲載しています。
全機種で共通するソフトウェアとワークフロー
- 共通する要素すべての機種は同一のソフトウェアレイヤーで稼働します。ファイルを整えるための画像処理、印刷を管理するジョブキュー、定型ジョブを素早く設定するためのシーンプリセットを備えています。デザインファイルを機械が処理できる印刷データへ変換する層であり、シリーズ全体で統一されているため、ある機種で習得したワークフローがそのまま別の機種でも活用できます。
- 機種比較における意義ソフトウェアとワークフローが共通化されているため、エントリー機からフラッグシップへの移行時にも新たな学習コストは発生しません。ギアシステムも操作方法も同じです。これが「一つのプラットフォームファミリー」が実務で意味することの大きな部分を占めます。
- 次に見るページファイルから完成した壁面までの手順の詳細は仕組みのページに掲載しています。事業設計の中核としてご検討の場合は、周辺要素をビジネスチャンスのページでご確認いただけます。
共通ソフトウェアレイヤー
QC・保証・サポート
全機種を支える同一品質とサポート体制
- 共通する要素 — 品質すべての機種は、出荷前に5チェックポイントの QC プロセスと24時間バーンイン試験を実施しています。また、シリーズ全体で CE、FCC、RoHS、ISO 9001 を取得しています(認証番号は NDA 管理)。製造・試験基準は機種によって変わることはありません。
- 共通する要素 — サポート全機種に12ヶ月の部品保証を付帯し、工場直結のアフターサービス体制で運営しています。交換部品は5年以上の在庫を確保し、7日間の輸送損傷対応期間を設けています。1台からのご発注が可能で、コンテナ単位の最低発注制限はございません。
- 運営会社について2018年創業の工場直販メーカーとして、47ヶ国への出荷実績を持ち、月産 120~180 台を製造しています。このシリーズの全機種は、機種ごとに異なる工場ではなく、同一の運営体制の下で製造・出荷されています。
機種別機能一覧
このマトリクスはどの機種がどの機能を備えているかを示すもので、シリーズが数値ではなく種類の面でどう違うのかを一目でご確認いただけます。各セルは機能の有無と、必要に応じてその形態を示しています。解像度、印刷面積、速度などの実際の仕様は、各機種の列見出しから製品ページへお進みください。
| 機能 | 垂直エントリー |
フラッグシップ3D 構成 |
フラッグシップUV 構成 |
フロア水平 |
|---|---|---|---|---|
| レールガイド式キャリッジ・プラットフォーム | ✓対応 | ✓対応 | ✓対応 | ✓対応 |
| 3軸垂直リグ | 非対応 | ✓対応 | ✓対応 | 非対応 |
| 自立式エントリーレール | ✓対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
| 水平床面印刷 | 非対応 | 非対応 | 非対応 | ✓対応 |
| ダブルレイヤー 3D レリーフ | 非対応 | ✓対応 | 非対応 | 非対応 |
| UV LED 硬化(接触硬化) | ✓対応 | ✓対応 | ✓対応 | ✓対応 |
| UV 硬化型インクシステム | ✓対応 | ✓対応 | ✓対応 | ✓対応 |
| Tier-1 ピエゾ式プリントヘッド | ✓対応 | ✓対応 | ✓対応 | ✓対応 |
| 共通ソフトウェア&ワークフロー | ✓対応 | ✓対応 | ✓対応 | ✓対応 |
| 5チェックポイント QC + 24時間バーンイン | ✓対応 | ✓対応 | ✓対応 | ✓対応 |
| CE / FCC / RoHS / ISO 9001 認証 | ✓対応 | ✓対応 | ✓対応 | ✓対応 |
| 12ヶ月の部品保証 | ✓対応 | ✓対応 | ✓対応 | ✓対応 |
| 最適な設置方向 | 垂直壁面 | 垂直壁面 | 垂直壁面 | 水平床面 |
各機種の詳細な仕様は製品ページに掲載しています → エントリー垂直 · フラッグシップ・プラットフォーム(3D + UV 構成) · フロアプリンター
機種比較中のお客様へ — ご利用シーンをお聞かせください
シリーズの共通機能と、各機種の対応状況という全体像をご覧いただきました。どの機種が最適かをご検討中の場合は、ご利用シーン(印刷対象の壁面や床面、設置場所など)をお知らせください。最適な機種のご提案と工場直販価格でのお見積もりをお返しします。まだ機種が決まっていない段階でも問題ございません。その旨をお伝えいただければ、お客様のご要件に合わせて絞り込みをお手伝いします。



